今回のタイ旅行の目的は
①タイにしかいない生き物を見に行く(ツレ彦)
②繊維街を見に行く(栗)
で、それぞれ2日ずつ確保していた。
ツレ彦はガチの虫好きで、タイの山に行くのをとても楽しみにしていた。
Twitterで知り合ったタイ在住の日本人の方に案内をお願いし、ケンクラチャン国立公園という珍しい虫や動物がたくさんいる場所に連れて行ってもらうことになっていた。
4月はタイで最も暑いと言われている季節。
40度近く気温が上がる日もあり、ほぼ一日中カンカン照りとのこと。
毎年夏になると肌の色が3トーンくらい濃くなる紫外線吸収体質の私は、念入りに紫外線対策グッズを準備し、熱中症にならないよう塩飴を持って行っていた。
朝6時。
泊まっていたホテルに「カオヤイさん」「マメコさん」が迎えに来てくださった。
車で3時間ほどで、ケンクラチャン国立公園に到着。
蝶の集団給水楽しみ!
ちょうちょの傍で絵を書いたり、踊りのアイディアを練ったりして過ごそう!
とんでもなく雨が降っている。
ガイドさんに聞くと、ここ数日異常気象で雨がやまないとのこと。
昨日も雨だったし今日も雨で、なんなら明日も雨だとのこと。
ひとまず先に進もう
でも、ケンクラチャン国立公園に来られるのは今日しかない。
とにかく先に進むことになった。
晴れている時に比べて動物や虫が出てくる確率は低く、山道にごうごうと雨の音が響く中、車で山の上を目指す。
マメコさんが象のうんこにキノコが生えているのを発見し、車を停めてみんなではしゃいだ。
もしかしたら象のうんこに生えたキノコしか見られないかもしれない。でもそれでもいい。来られただけでも充分嬉しい!そんな覚悟がよぎる。
テングビワハゴロモ発見!
カオヤイさんが、現地のレンジャーさんに珍しい虫の居場所を聞いてくれた。
さすが地元のレンジャーさん。お目当ての虫を発見!ツレ彦大喜び。そして三脚を忘れたことに気づく。
憧れのビワハゴロモたちに会えました!(タイ)
一日中雨、ビデオ三脚をホテルに忘れるという悪条件でしたが何とか動画に収めることができました。今回は暗くて飛翔のスローモーションはお預け。次は鮮やかな後翅をぜひ見てみたいです。
(高速で跳躍した後に翅を広げるので撮影の難易度は高い気が😓) pic.twitter.com/NhEdJLby8f— FUMIHIKO HIRAI🐝昆虫スローの人 (@uta_31) May 3, 2018
蝶の給水ポイントへ
続いて、蝶が集まるという川沿いの給水ポイントへ。
確かに他のエリアよりもたくさんの蝶が集まっている。本当はもっともっとたくさんの蝶が集まるらしく、カオヤイさんが動画を見せてくれた。
有機物のニオイを発しているのか、なぜか蛾(セセリモドキ)が集まりまくるツレ彦。
カオヤイさんのレインコートには黄色い蝶が集まっていたので、色に反応しているのかも。
エンマカロテス(トカゲ)に遭遇!
蝶の給水ポイントで、道路の真ん中で立ち往生しているトカゲを発見。
撮影したいところだけど、ちょうど別の車が来てしまったので逃がす。
するとしばらくして、茂みからさっき逃がしたトカゲが登場!「助けてくれたお礼に、ご飯食べるとこ撮らせてあげま~す」と言わんばかりに、周りの羽アリを食べまくる。
▼お食事タイムのドアップ!苦手な人は注意☆
タイの森の奥深く、雨の中シロアリの結婚飛行に遭遇しました。そして足元にはそれを狙うエンマカロテスが!しかし採餌に夢中で車に轢かれそうです。私たちは咄嗟にドライバーへ合図し停車させこれを助けたところ…
スーパーミラクル撮影タイム!!こんな奇跡、二度とないかも知れません🦎 pic.twitter.com/YkGIn9Kdzs— FUMIHIKO HIRAI🐝昆虫スローの人 (@uta_31) May 8, 2018
ベニガオザルに遭遇!
帰り道には、猿の群れに遭遇!
赤ちゃんを抱えているお母さんも。
タイのケンクラチャン国立公園でベニガオザルの大きな群れに出会った。非常に珍しいとのこと。一日中雨(これもめったにないことだそう)でしたがこんな幸運が待っていようとは…。
ヒト以外で男性ホルモンによる脱毛症(AGA)が現れるのはこのベニガオザルだけらしい。 pic.twitter.com/kf3nGsuIJC— FUMIHIKO HIRAI🐝昆虫スローの人 (@uta_31) May 7, 2018
とにかくサルの子供がかわいい!抱っこしてモフモフしたい!お小遣いあげて甘やかしたい!
昆虫業界はアツイ
蝶の集団給水は見られなかったものの、雨のおかげで出会えた生き物がたくさんいて興奮した!
ツレ彦はすっかりハマっている様子で、「次は一人で来て、ここで一か月キャンプしながら撮影する!」と言い、私も「イイネぇ☆」と言った。
そういえば、今回のタイ旅行の目的③はハネムーンだった。
ハネムーンで「次は一人で来る!」「うんうん、そうしなよ」という会話をする夫婦もあまりいないかも知れない。
今まで全然知らなかったけど、昆虫業界はアツい。「虫だいすき!」という少年少女の心に大人の経済力&知力が注ぎ込まれ、SNSの力も相まって巨大なネットワークが作られている。
出会った頃は特にこれといった趣味もなく仕事ばかりしていたツレ彦が、連日泥だらけになって帰って来てはキラキラとその日の収穫を語る。最近は仲良くしてくれる虫友達もたくさんできてほんとに良かったわと、産んだ覚えはないが息子を見るような気持ちになっている。
帰り道は白目むいて眠る
帰り道。
車で送って頂いているのに居眠りしたらアカン…と思っていた結果、目を開けたまま眠る栗。